【中学受験の算数】学校で習わない単元と家庭サポート

中学受験の算数|家庭でできるサポート法とは?

「中学受験の算数って、学校の勉強と全然違うって聞いたけど…」

「つるかめ算や植木算なんて聞いたこともない」

と、戸惑っていませんか?我が家も同じでした。小4の娘は植木算に苦戦し、小6の娘も旅人算に頭を抱えていました。「親が教えられないと困るのでは?」と最初は不安でしたが、実はそんな必要はありません。

中学受験専門の塾で扱うこれらの単元は、思考力やパターンを見抜く力を育てるための大切なトレーニングです。そしてその考え方は、日常生活でも驚くほど役に立ちます。

私自身、娘と一緒に問題を見ながら「こんなときはこんな計算をするんだね」と感心することばかりでした。算数が得意でなくても、親が「面白いね!」と興味を示すだけで、子どもは前向きに取り組むようになります。

この記事では、中学受験でよく出る単元を、日常生活に置き換えてわかりやすく紹介します。算数が苦手なママでも、「これなら家庭でも子どもと一緒に楽しめそう!」と思えるヒントが見つかるはずです。

学校では習わない!中学受験塾で習う代表的な単元

中学受験の算数といえば、「植木算」「つるかめ算」「旅人算」…聞いたことはあるけれど、どんな問題かピンとこないという方も多いと思います。実は私自身、娘が塾で習い始めるまで知りませんでした。

わたし
わたし

いろいろな計算方法があっておもしろい!

よく見るとこれが意外にも日常生活に役立つ考え方ばかりなんです。

今日は、中学受験でよく出る単元を、日常生活に置き換えた例とともにご紹介します。ママやパパも「ちょっと面白い!」と思えるはずですよ。

植木算|等間隔の数え方を考える算数

日常の例:パーティーのテーブルにキャンドルを等間隔で並べるとき
問題文:長さ12mのテーブルに、2mごとにキャンドルを並べます。キャンドルは何個必要?
答え:間の数=12÷2=6、キャンドルの数=6+1=7個

つるかめ算|2種類の合計から推理する問題

日常の例:お菓子の詰め合わせセット(大きいクッキーと小さいクッキー)
問題文:大きいクッキー1個100円、小さいクッキー1個50円を合わせて10個買い、合計700円でした。大きいクッキーは何個?
答え:全部大きいと仮定→10×100円=1000円、1000-700=300円の差、差1個あたり=100-50=50円、300÷50=6個が小さいクッキー→大きいクッキー=10-6=4個

旅人算|速さ・時間・距離を使った応用問題

日常の例:お友達と公園で待ち合わせする時間
問題文:家から3km離れた公園へ、あなたは時速4km、お友達は反対側から時速2kmで歩いています。出発して何分で会える?
答え:合計の速さ=4+2=6km/時、3÷6=0.5時間=30分

仕事算|作業量を考える算数の基礎

日常の例:家族でリビングの片付けをするとき
問題文:お母さんは1時間で部屋の1/3を片付け、お子さんは1時間で1/6片付けます。一緒にやると何時間で終わる?
答え:1時間で片付く量=1/3+1/6=1/2、1÷(1/2)=2時間

和差算・差集め算|合計と差から求める計算

日常の例:兄弟のおこづかい計算
問題文:兄弟2人のおこづかいの合計は3000円、兄は弟より400円多くもらっています。兄はいくら?
答え:(3000+400)÷2=1700円

規則性の問題|パターンを見つける力を育てる

日常の例:曜日や日付のパターンを読む
問題文:7月1日が月曜日なら、7月15日は何曜日?
答え:15-1=14日後、14÷7=2週間後、月曜日のまま

場合の数|順列や組み合わせの基礎

日常の例:洋服のコーディネート
問題文:Tシャツが3枚、ズボンが2本あります。何通りのコーディネートができますか?
答え:3×2=6通り

親が知っておくと安心!家庭でできるサポート法

中学受験の算数は特殊な単元が多いので、親が無理に教えようとするとかえって混乱させることもあります。
これって面白いね!」「日常でも役立ちそう!」と一緒に驚くことが、子どものやる気につながります。

日常生活に結びつけて会話する

塾のテキストの問題をそのまま出すより、日常にあるものに置き換えて話すと、子どもが自然に考えます。

  • 「お菓子を分けるなら、つるかめ算だね」
  • 「Tシャツとズボンで何通りコーデできるかな?」
  • 「家族みんなで掃除したら、仕事算だと何時間かな?」

こんな会話ができると、勉強が「遊び」に変わります。

おとう
おとう

旅人算は駅で友達と待ち合わせをする感じだね

間違えても「考え方」をほめる

答えが合っているかよりも、**「どうやって考えたか」**を大事にする声かけが効果的です。

  • ✅「その考え方、いいね!」
  • ✅「途中までできてるね、次はどうする?」
    ポジティブな言葉が「自分で考える力」を育てます。

スケジュール管理や気分転換をサポートする

難しい単元が続くと、子どもは疲れやすいものです。

  • 短い時間で区切って勉強する
  • できたら一緒に喜ぶ
  • 難しいときは「今日はここまででいいよ」と切り上げる

精神面のサポートが、結果的に学習効率を上げます。

親も一緒に「わからない」を楽しむ

親が完璧に教えなくても、一緒に考えてみるだけで十分です。

えーちゃん小4
えーちゃん小4

植木算ムズイ・・

しーちゃん小6
しーちゃん小6

旅人算て、ややこしい・・・

我が家でも、小4の娘が植木算に苦戦していました。私も隣で一緒に考えながらこんなやり方があるのかと感心してしまいました。小6の娘は旅人算が特に難しかったようですが、シチュエーションが思い浮かびやすかったようで、少しずつ理解が進んだようです。

わたし
わたし

へぇ、こんな時はこんな計算をするんだね

まとめ|中学受験の算数はパズル感覚で楽しい!

中学受験の算数は、決して「特殊な難問をひたすら解く勉強」ではありません。植木算やつるかめ算、旅人算などは一見複雑に見えますが、考え方はパズルを解くようなワクワク感があります。

実際、植木を等間隔に並べるときや、お菓子の詰め合わせの内訳を考えるとき、待ち合わせの時間を計算するときなど、日常のあちこちで役立つ知識です。

我が家の娘たちも最初は苦戦していました。小4の娘は植木算に、なんとかついていくのが精一杯。それでも私と一緒に「こんな計算方法があるんだね」と話しているうちに、少しずつ面白さを感じ始めたようです。小6の娘は旅人算が特に難しかったようですが、シチュエーションが思い浮かびやすかったようで理解が進んでいました。

中学受験の算数を親がすべて教える必要はありません。むしろ、「わからないね」「でも面白いね」と一緒に驚くことが最高のサポートです。親子で「生活の中で算数を探すゲーム」をするように取り組めば、子どもにとって算数は「解かされる勉強」ではなく、生活を便利にする楽しい道具に変わります。

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